ビルボード Hot 100(2016/08/27付) トップ10解説

 
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2016/08/27付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Sia(シーア) feat. Sean Paul(ショーン・ポール) – Cheap Thrills
今週もラジオを制して4週目の1位。
40代のソロアーティスト同士が組んで1位を獲得したこの曲、これはロッド・スチュワート(当時49歳)とスティング(当時42歳)(+当時36歳のブライアン・アダムス)の “All For Love” 以来22年ぶり。ちなみに、シーアが次に共演したいのは現在29歳のドレイクだそうです。
【解説・和訳】Cheap Thrills / シーア feat. ショーン・ポール


2位右上矢印 (先週5位、最高位2位)
Major Lazer(メジャー・レイザー) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) & MØ(ムー) – Cold Water
ストリーミングとラジオが伸びて最高位復帰。
”Lean On” に続いてメジャー・レイザーとの共演となったムーのヴォーカルがいいアクセントになっているこの曲、彼女が担当しているブリッジ部分では『揺れるボート(不安定な人生)から私を助けて』と歌われています。
【解説・和訳】Cold Water / メジャー・レイザー ft. ジャスティン・ビーバー & ムー
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
Calvin Harris(カルヴィン・ハリス) feat. Rihanna(リアーナ) – This Is What You Came For
今週もトップ3をキープ。
ソングライターでもあり、歌詞の中の主人公でもある(と言われている)ことからテイラー・スウィフトが影の主役になっているこの曲ですが、リアーナのヒット曲ランキングでは “Don’t Stop The Music” を抜いて17位まで上昇しています。
リアーナ – ヒット曲ベスト20 (更新)

4位アップ (先週11位、最高位4位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Heathens
トゥエンティ・ワン・パイロッツは3曲目のトップ10。
アメリカのDCコミックの悪役たちが主人公の映画 “Suicide Squad” のサントラからの1stシングル。映画が公開された影響で急上昇。タイトルの “Heathens”(ヒーサンズ)とは「異教徒」のことですが、売れる前からファンだった人たちにとっての「新規参入者」(新たなファン)のメタファ(隠喩)になっており、この曲のソングライターであるトゥエンティ・ワン・パイロッツのタイラー・ジョセフが昔からのファンに対して新しいファンを「よそ者」扱いするべきではないと警告する曲と解釈されています。


5位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Drake(ドレイク) feat. WizKid(ウィズキッド) & Kyla(カイラ) – One Dance
3ランクダウン。
“Grips on your waist front way, back way”(腰に手を当てて前に後ろに)という歌詞で始まっているこの曲、これはワインというダンスのオシリの動きを手で誘導している表現だそうで、続く”You know that I don’t play”(俺はやらないよ)はダンスの最中に手は出さない(セクシャルなちょっかいはださない)という意味のようです。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20
TOP10連続滞在週ランキング(更新)


6位右上矢印 (先週9位、最高位6位)
The Chainsmokers(チェインスモーカーズ) feat. Halsey(ホールジー) – Closer
ストリーミングとラジオが急伸して3ランクアップ。
復縁がテーマのロマンティック・コメディと評されているこの曲、『(自分で買ったわけじゃない)ローバー(※高級車)の後部座席で抱き寄せて』と歌われていますが、チェインスモーカーズのアンドリュー・タガートは『この女の子のメイン・コンセプトは実は(親が)金持ちってこと』と語っています。


7位右矢印 (先週7位、最高位6位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Ride
変わらず7位。
トゥエンティ・ワン・パイロッツはトップ10に2曲ランクイン。これはオルタナ・デュオまたはグループとしては史上初、オルタナ・アーティストとしては2014年にロードが “Royals” と “Team” で達成して以来の記録だそうです。ちなみに彼らをロック・デュオまたはグループとしたとしても、2000年にサンタナが “Smooth” と “Maria Maria” をランクインさせて以来の快挙だそうです。


8位右下矢印 (先週6位、最高位3位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Daya(デイア) – Don’t Let Me Down
2ランクダウン。
今年の曲としてはルーカス・グラハムの “7 Years”、フィフス・ハーモニーの “Work From Home” と並びトップ10滞在15週となったこの曲、15週以上は今年9曲目ですが、集計期間の締めまで残り3ヶ月(11月まで)となった年間チャートでのトップ10入りは難しいと思われます。(※今までのHOT100でのランクと主要3チャートでのポイントもとにした私個人の予想です)


9位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク) – Can’t Stop The Feeling!
5ランク大きくダウン。
14週目のトップ10ですが、これはジャスティンにとって “My Love” と並ぶ自己3位タイの記録。ちなみに、1位は “Holy Grail” の16週、2位は “Mirrors” の15週。
【解説・和訳】Can’t Stop The Feeling! / ジャスティン・ティンバーレイク
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α


10位右下矢印 (先週8位、最高位7位)
Rihanna(リアーナ) – Needed Me
2ランクダウンもトップ10はキープ。
こちらもトップ10滞在14週目ですが、これはトップ5入りできなかった曲としてはロードの “Team”(2014年、最高位6位)と並びビルボード史上2位タイの記録となっています。

トゥエンティ・ワン・パイロッツ、チェインスモーカーズ、リアーナがそれぞれ2曲ランクインした今週のトップ10ですが、これはちょうど2年前にイギー・アゼリア、チャーリー・XCX、アリアナ・グランデが2曲ランクインさせて以来だそうです。

ちなみに、2008/09/27付のチャートでは史上初めて4人のアーティスト(T.I.、T-ペイン、リル・ウェイン、カニエ・ウェスト)がそれぞれ2曲ずつランクインしています。

以上、最新のチャートでした。

 
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コメント

  1. あいうえお より:

    2008年12月27日付けもですよ
    ビヨンセ、ブリトニー、T.I.、カニエが2曲ずついます。