ビルボード Hot 100(2016/06/25付) トップ10解説

 
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2016/06/25付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) feat. WizKid(ウィズキッド) & Kyla(カイラ) – One Dance
5週目の1位。
「オティ(Oti)、オティ(Oti)、オーティ(OT)に行ってもそこに愛はない」と歌われているこの曲、”Oti” はヨルバ語(ナイジェリア出身のウィズキッドの母国語)で「ノー」、”OT” は “Out of Town”(街の外)の略だそうです。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Desiigner(デザイナー) – Panda
4週連続で2位をキープ。
ラップのチャートではついに10週目の1位を獲得したこの曲、”I got broads in Atlanta”(「アトランタで女たちを調達した」:broadは女性の意味でbitchよりはマシな言い方)というラップで始まりますが、このフレーズはフェイスブックでアトランタの女性と知り合ったことからインスピレーションを得たものだそうです。ちなみにデザイナーはアトランタには行ったことはなく、その女性とも会ったことはないそうです。
【解説・和訳】Panda / デザイナー


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク) – Can’t Stop The Feeling!
今週もデジタルとラジオの2冠ながら3位変わらず。
評論家にもおおむね好評なこの曲ですが、フランスのCNNエンターテインメントでは『もし金曜日をサウンドで表現するならジャスティンのこの曲』とちょっと変わった例えで評されています。
【解説・和訳】Can’t Stop The Feeling! / ジャスティン・ティンバーレイク

dayachain
4位右上矢印 (先週5位、最高位4位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Daya(デイア) – Don’t Let Me Down
主要3チャート全てでポイントアップして最高位更新。
ヴァース2がヴァース1の半分の長さになっているこの曲、(その部分は)若干手抜きな感じもしますが、弱冠17歳のデイアの何かを呼び起こすような力強いヴォーカルはなかなかいいと思います。


5位右下矢印 (先週4位、最高位4位)
Fifth Harmony(フィフス・ハーモニー) feat. Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン) – Work From Home
ワンランクダウン。
カントリーのミュージック・ビデオおよびテレビでの演奏を対象にファンの投票で決まるCMT Music Awardsに出演したフィフス・ハーモニー、Cam(キャム)とともに “Mayday” とこの曲をメドレーでパフォーマンスしています。


6位右矢印 (先週6位、最高位2位)
Lukas Graham(ルーカス・グラハム) – 7 Years
変わらず6位でこれで15週目のトップ10。
7歳の頃、11歳の頃、20歳の頃、30歳になった時、そして60歳になった時と歌い分けられていて、5つのフック(コーラス)と4つのヴァース、そしてブリッジという構成になっているこの曲、最後に最初のフック1(7歳の頃)を繰り返しているところがミソで、強い印象付けになっていると思います。

Calvin_and_Taylor
7位右上矢印 (先週9位、最高位7位)
Calvin Harris(カルヴィン・ハリス) feat. Rihanna(リアーナ) – This Is What You Came For
2ランクアップで最高位更新。
結婚の噂まで出ていたテイラー・スウィフトとの破局が報じられたカルヴィン・ハリスのこの曲、Music Times誌によると、ソフトに仕上げられているリアーナのヴォーカルがメロディのメイン要素になっていますが、2011年に同じくリアーナとのコラボで大ヒットとなった “We Found Love” の「単なる改造」だそうです。


8位右下矢印 (先週7位、最高位4位)
Mike Posner(マイク・ポスナー) – I Took A Pill In Ibiza
ワンランクダウン。
ドラッグをやって顔が感じられなくなったのはザ・ウィークエンド(の “Can’t Feel My Face”)、そして「顔がパピエマシェ(張子)になった」のがマイク・ポスナー(のこの曲)。ビデオの再生回数は3億回を突破しています。


9位右下矢印 (先週8位、最高位8位)
Rihanna(リアーナ) – Needed Me
こちらも勢いなくワンランクダウン。
破局ソング以上の怨念のようなものが感じられるこの曲、本人は女性のエンパワーメント・アンセムと言っていますが、ビデオに関しては大金を持ち逃げした会計士への恨みが表現されているような気がします。


10位右矢印 (先週10位、最高位10位)
P!nk(ピンク) – Just Like Fire
変わらずトップ10をキープ。
ケイティ・ペリーやリアーナも手掛けているデイブ・マイヤーズが監督したこの曲のビデオ、映画「アリス・イン・ワンダーランド2」に主演しているジョニー・デップとヘレナ・ボナム=カーターはカメオ出演、ピンクの夫ケアリー・ハートは助演、そしてピンク本人と4歳の愛娘ウィローちゃんが主演しています。

トップ10圏外では、ケント・ジョーンズの “Don’t Mind” が13位→11位、シーア feat. ショーン・ポールの “Cheap Thrills” が19位→13位、トゥエンティ・ワン・パイロッツの “Ride” が22位→15位、DJキャレド feat. ドレイクの “For Free” が初登場18位などとなっています。

以上、最新のチャートでした。

 
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